気持ちがいい・・
としかいいようがない空気。
今日の空気。
今日は猫の日。
ある猫のことが忘れられない。
野良猫(子猫)に指を噛まれて
指が曲がらないほど腫れ、病院に行ったことがある。
商業施設のバックヤードに迷いこんだ子猫を
警備員さんが駆けずりまわり、
捕まえようとしていたので
「そんな乱暴に追いかけたんじゃ、猫ちゃんも
逃げるでしょうよ・・・」と警備員さんに話しかけ
子猫目線でおしりをついてしゃがみ込み、
「おいで。」と腕を広げてみたところ
怯えまくっていたその子猫が、私めがけて飛び込んできた。
今でもそこだけは、はっきり覚えている。
スローモーションで子猫が私に飛びついてきた、あの映像。
で、飛び込んできた子猫を抱き上げようとしたら
がぶっと音がした。
ホントに音がするほど力いっぱい私の人差し指を
子猫が噛んでいた。
警備員さん、だまって動けず。
私もだまって動けず。
痛い。と言ってはいけない気がした。
あの猫にとって
あの時間は恐怖でしかなく、
力いっぱいがぶりつくしか手段もなく。
外に離すまで死んだふりをしていたような気がする。
草むらの前まで行くと、凄い勢いで草むらの中に消えて行った。
凄い勢いで駆けて行ったから、勝手な安心までしてしまった。
当時の私は
保護とかそういったことは全く考えることができずに
明らかに飼い猫ではないという判断で
外に離したけれど
果たして、あの小さな猫は、あれから生きたのだろうか。
離す場所はあそこで良かったのだろうか。
猫の日に限らず、
10年以上前のあの子猫をたまに思いだす。